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2.CAEのあるべき姿とは|CAEの効果的活用法

CAEのあるべき姿

CAEのあるべき姿を一言で言うならば、「誰でも、簡単に、素早く、実現象をコンピュータ上で再現し、的確に評価することができる」だと私は考えます。

これが完璧に実現できるツールがあれば、試作品での問題は激減して、開発期間も短縮され、それに伴い開発費用も圧縮、低価格化が実現できます。また品質の作り込みが十分なされて性能・信頼性なども向上します。これにより市場での問題はもちろん少なくなり、お客様からも大きく評価されることとなるでしょう。

こんな素晴らしい可能性を秘めたCAEですが、その理想を追いかけるとどのような問題が生じるのでしょうか?次項で考えてみたいと思います。

(追伸)

ちなみに、ここで確認したいのは、CAEはあくまで設計を補助するツールであり、新たな商品価値を見出してくれるツールではないということです。アイデアを出し、設計するのは人間です。CAEはそのアイデアを実現させるための検討に用いられ、物を作らずにコンピュータ上で性能を評価することで効率的に製品開発を行うためのツールと考えます。時間とカネが無限にあればCAEなどなくとも試作品をたくさん作って品質を作り込むことは可能です。昨今の開発期間の短縮・コスト削減等の厳しい要求に少しでも答えるために、CAEの効果的活用が期待されていると考えます。

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