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基本操作|AbaqusEチュートリアル

(Abaqusバージョン:Abaqus 6.9 Student Edition)

起動と終了

起動

通常のWindowsの操作で、スタートメニュー/プログラム/Abaqus 6.9 Student Edition/Abaqus CAE をピックします。OSに依存しますが、他のソフトウェアと同様に普通に立ち上げてもらえば問題ないです。

セッションの開始というダイアログがはじめに立ち上がりますが、本チュートリアルでは使用しませんので、右上の"×"で閉じてください。もちろんのこダイアログからファイルを開いた入り、新規作成などいろいろ出来ますので使用してもらっても構いません。

終了

Abaqusのファイルメニュー/終了をピックします。改めて書くまでもないほどですが、このようにAbaqus/CAEではwindowsの常識的な操作でオペレーションすることができるようになっています。

すでに理解いただいているかもしれませんが、本チュートリアルではメニュー操作などAbaqus/CAE上での操作は太字斜体で表記することとします。

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画面の名称

Abaqus/CAEを立ち上げた状態画面における各部の名称を以下に示します。このチュートリアル内では以下の定義にしたがって用語を使用します。それぞれの説明は省略し、チュートリアル内で必要があれば説明をしていきます。

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ビュー操作

ビューポートに表示される3Dモデルの移動・回転・拡大縮小の操作方法について説明します。

Abaqus/CAEでは3ボタンマウスの使用を前提としています。一般家庭のPCで3ボタンマウスを使っているところは少ないと思われますが一応説明しておきます。後で3つボタンマウスを使う方法以外の方法についても説明します。

3つボタンマウスを使う方法

ツールメニュー/オプション で現れるオプションダイアログのビュー操作タブにより、マウスによるビュー操作の設定を確認することができます。

MB1がマウスの左ボタン、MB2がマウスの中ボタン、MB3がマウスの右ボタンを意味しています。Abaqus/CAEデフォルトの設定では[Ctrl]+[Alt]+マウスボタンの組み合わせで、それぞれ移動や回転、拡大縮小の操作をすることができます。

アプリケーションのプルダウンメニューより、代表的なCADでの操作と同じ設定に変更することも可能です。使い慣れたCADと同じ設定にしておくと便利ですね。

ファンクションキーによる操作

3つボタンマウスを使用していない方はファンクションキーによる操作がやり易いのではないかと思います。やり方は以下に示すようにF2〜F4のファンクションキーを押してから(押したままにする必要はありません)ビューポート上でマウス左ボタンでドラッグします。

  • 移動:F2キーを押してからビューポート上でマウス左ボタンドラッグ
  • 回転:F3キーを押してからビューポート上でマウス左ボタンドラッグ
  • 拡大縮小:F4キーを押してからビューポート上でマウス左ボタンドラッグ

[Esc]キーでビュー操作状態を解除することができます。

3Dコンパスによる操作

3Dコンパスとは以下の図に示すように、モデルを表示したときに右上に表示される座標系のようなものです。これをマウスでクリックしたり、ドラッグしたりすることでモデルの回転や移動の操作をすることができます。いろいろ試すと動作が理解できると思います。

ツールバーのアイコンによる操作

左から移動、回転、拡大縮小、領域ズーム、自動スケーリング、ビューの呼び出しとなっています。これも使ってみれは理解できると思います。

ファンクションキーによる操作と同様に[Esc]キーでビュー操作状態を解除することができます。

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Abaqus/CAEのモジュールについて

Abaqus/CAEは解析モデルを作成する過程(例えば、ジオメトリの作成、材料特性の定義、メッシュ生成など)ごとにモジュールに分かれています。

コンテキストバーにあるモジュールというプルダウンメニューからそれぞれのモジュールの切り替えを行うことができます。

モジュールを切り替えますと、それぞれのモジュールで必要な操作ができるように、ツールバーやメニューバー、ツールボックスエリアなどが切り替わり、必要なアイコンなどが表示されるようになります。

ただし、実際の操作では次に示すモデルツリーから行った方が解りやすいので、改めてモジュールの切り替えをやらなくとも問題ありません。モデルツリーからの操作で必要なモジュールに自動で切り替えてくれます。

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モデルツリーについて

モデルツリーはモデル内のアイテムを階層構造で表示します。それぞれの項目をダブルクリック右クリック→作成などの操作することにより必要な設定をすることができます。

それぞれの項目の左側に"+"が表示されている場合は、更に下の階層が存在していることを示しています。"+"部分をクリックすることで展開することが可能です。逆に"-"が表示されているときは折りたたむことができます。チュートリアル内で"展開"という言葉を使うときは"+"をクリックすることを意味します。

また、何らかの設定がなされている場合には項目の右側に(1)などが表示されます。例えば3つの材料特性が設定されている場合には、材料特性の右側に(3)と表示されます。

解析モデルの作成作業において、多くはこのモデルツリーから設定可能ですので、本チュートリアルでもモデルツリーからの操作をメインに説明していきます。

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