5.解析実行|FEMを体感しよう
解析条件の確認
今回の解析モデルの解析条件図と、前項で求めた連立方程式を改めて以下に示します。
図4-1に示す解析モデルを表す連立方程式
・・・(4-3)
手計算で解いてみる
せっかくマトリクスの形になっていますが、今回は手計算で解きますので、式を展開して中学生で習う連立方程式の形にします。
・・・(5-1)
・・・(5-2)
式(5-1)-式(5-2)より
これを式(5-1)または式(5-2)に代入して
あっという間に解けてしまいました・・。この解析により、節点2では0.0952mm、節点3では0.238mm、変位するということが解りました。コンピュータはこの変位を求めるために、CPU時間のほとんどを使用して計算を実行しています。今回は2自由度なので手計算でもあっという間に計算できましたが、これが数十万とか数百万自由度になると、もはや人間が解くのは不可能です。有限要素法はコンピュータ無くしては成り立たない技術なのです。
さて、変位が求められたところで、今度はそれぞれの要素の応力を求めてみましょう。応力を求めるにはまずひずみを求め、そのひずみに弾性率を乗じて計算することができます。 ひずみを求めるには式(2-4)を、応力を求めるには式(2-5)を使います。
要素aのひずみと応力
要素aのひずみεa
要素aの応力σa[N/mm^2]
要素bのひずみと応力
要素bのひずみεb
要素bの応力σb[N/mm^2]
ということで各要素のひずみと応力を求めることができます。
実際の有限要素法解析ソフトウェアでも同じように、まず変位を求めた後に式(2-4)、式(2-5)のような関係式を用いて応力を計算しています。ただしすべてマトリクスの形式をしていて少々複雑ですが・・。