3.CAEツールの構成|CAE基礎
CAEツールの構成
CAE関連のソフトウェアは、ソルバー、プリプロセッサー、ポストプロセッサーと呼ばれるソフトウェアで構成されていることが多いです。
ソルバー
ソルバーとは計算を実行するソフトウェアを言います。ソルバーはwordやexcelのようにグラフィカルなユーザーインターフェースを持っておらず、コマンドプロンプトで実行されるタイプが多いようです。
ソルバーは基本的に解析に必要な設定を記述したファイル(入力ファイルやインプットファイルなどと呼びます)を読み込んで計算を実行し、終わったら計算結果をファイルで出力するといった動作をします。どのような解析をするかはすべて入力ファイルに記述する必要があります。
プリプロセッサー
プリプロセッサーはソルバに必要な入力データを作成するためのソフトウェアです。FEM構造解析であれば、メッシュを作成したり、境界条件や荷重を設定したりして解析モデルを作 り、最後にソルバに渡すためのインプットファイルを出力します。
どのソフトウェアも使いやすいグラフィカルなユーザーインターフェース(GUI)を持ち、3Dモデルを見ながらマウスなどを使って解析モデルが簡単に作成できるようになっています。
ポストプロセッサー
ポストプロセッサーはソルバーで計算した結果を表示するためのソフトウェアです。計算結果を3Dモデル上でグラフィカルに表示したり、アニメーションで見せたり、グラフを作成したり、さまざまな方法で結果を参照できるようになっています。
ソルバが出力する膨大な数値データをテキストで見るのは大変な作業ですし、計算結果を人に説明するにも説得力がありません。やはりグラフィカルに表示できた方が良いですね。
因みにプリプロセッサーとポストプロセッサーは一緒になっていることが多く、合わせてプリポストプロセッサーあるいは略してプリポストなどと言うこともあります。