PTMT-6自由度剛体振動シミュレーションソフトウエア
概要
6自由度剛体振動シミュレーションソフトウェアPTMTは、振動を発生する装置をばねで支持する場合における、ばね定数やばね配置を検討する目的で開発しました。主にはエンジンマウントの最適配置の検討等に利用できます。
解析目的をある程度限定しているため、シンプルなモデリングで必要な情報をすぐに得られるように配慮しています。解析モデルは基本的に1つの質量要素、任意の数のばね要素で構成され、入力データがそろっていれば数分でモデリングが可能です。
機能
- 振動モード解析
- 固有振動数と振動モードを計算します。本ソフトは6自由度の計算であるため、6つのモードが計算されます。この時、結果のアニメーション表示の他、各自由度の寄与率をグラフで表示することもできます。
- 静解析
- 静的な荷重に対する変位を計算します。変位の参照ポイントは任意に設定することができます。
- 動解析
- 動的な荷重に対する応答を任意の点で計算し、その動きをアニメーションで表示することができます。動解析では単一の周波数に対して計算します。
- 周波数ステップ解析
- いわゆる周波数応答解析になります。周波数範囲を指定して、動的荷重に対する応答を予め定義した観測点で計算します。結果はグラフで表示することができます。
- 最適化計算
- ばね要素の配置やばね定数をパラメータとして設定し、モードの各自由度成分や周波数、外力に対する変位、ばね定数の範囲など、複合的な制約条件を満たす条件を導き出します。高度な最適化のアルゴリズムは使っておらず、単に設定したパラメータの組み合わせを総当りで計算して、条件を満たすものをピックアップするだけです。しかし計算が軽いので、現実的な計算時間で数千万もの組み合わせを計算することが可能です。