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伝熱解析例-冷却フィン付プレートの冷却特性計算|XFEM

1.解析モデル

ここで説明するサンプルは付属のsampleフォルダにありますので確認してみてください。

メッシュファイル plate1.vor、plate2.vor
XFEMファイル 伝熱解析サンプル1.xfem、伝熱解析サンプル2.xfem

冷却フィンなし 冷却フィンあり
片側からある一定の熱流速が供給されるプレートで、冷却フィンがあるのとないのとでどのくらい放熱性能に差が出るか計算してみました。

○境界条件

  • 左側境界:熱流速-0.02
  • 右側境界:外気温度20、熱伝達率0.0002

○材料特性

  • 熱伝導率0.05

2.計算結果

下図が解析結果です。凡例の温度レンジは一致させて表示しています。
この結果より、熱源側(左側境界)温度を39℃程度低減できることが解ります。


冷却フィンなし
左側境界温度140
右側境界温度120
冷却フィンあり
左側境界温度101

<参考>

ちなみに冷却フィンなしの場合は手計算でも計算できます。
プレートの左側の熱流速q1、右側熱流速q2、左側温度T1、右側温度T2、熱伝導率λ、熱伝達率α、板厚t、外気温度Tfとします。
熱収支の関係より、

q1=q2

ここで、q2=α(T2-Tf)であるので、

T2=(q1+αTf)/α=120

また、温度勾配と熱流速の関係より、

 

上式を積分すると

T=q/λx+c

上式より、

T1=20+120=140

以上の計算で左側境界が140、右側境界が120になり、XFEMによる計算と一致します。