1.CAEとは?|CAE基礎
CAEの定義
CAE=Computer Aided Engineering
CAEはComputer Aided Engineeringの頭文字を取ったものです。広義ではいろいろな意味にで使われますが、ここで言うCAEとは設計した構造物が要求性能を満たすかどうかを、実際に物を作る前にコンピュータ上でシミュレーションして調べることを言います。
シミュレーションする対象としては、変位場、応力場、温度場、流れ場などいろいろありますが、それぞれ適切なツールを用いて解析対象をモデル化(数理モデル化)し、数値解析手法で計算します。主に設計時の性能や強度予測、障害発生時の原因解明等に利用されています。
CAEを利用することによるメリットは以下のようなことが挙げられます。
CAEを利用することによるメリット
- 開 発期間の短縮
- 試作や試験コストの削減
- 実際の試験ではできない極端な条件下での検討
- 実測が困難な挙動の計算が可能
- 設計品質の向上
昨今の開発期間の短縮、コスト削減、品質向上などの厳しい要求を満足させるためには、CAEを有効に活用した製品開発をすることが重要になってきます。