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道具としてのCAE|CAEトピックス

CADもCAEも設計の道具です。大工さんで言えば金槌やノコギリなどと同じです。当たり前の話ですが、金槌やノコギリなどの道具の使い方だけ習得しても立派な家を建てることはできません。しかしそれらの道具の使い方を知らなければ家を建てることすらできません。

道具の使い方にもいろいろノウハウがあると思いますが、目的は家を建てることなので、それらのノウハウはできるだけ共有して本来の仕事(家を建てること)に専念できるようになればよいですね。

大工さんの分野ではどうか解りませんが、CAEの分野では残念ながらそのようなノウハウを簡単に手に入れることは難しいかもしれません。私もそうでしたが、CAEを初めて実施する人は右も左も解らずとりあえずやってみることから始め、色々失敗しながら学んでいくというプロセスを踏むことが多いです。もちろん、各種技術セミナーを受講したり、地道に書籍などを読んだりすればある程度は身に付きますが、かなりの労力と費用がかかるのが現状だと思います。

私の考えとしては、CAEという道具を使うに当たって必要な技術やノウハウなどは、皆がどんどん公開し、誰でも簡単に参照できるようになればいいなぁと思っています。もちろん社内の固有技術以外の一般的なノウハウとなると思いますが・・・。

もしそのようなノウハウが誰でも簡単に手に入れられるようになれば、CAEを利用する技術者は解析上のどうでもいいことで悩む時間が減り、本来の仕事(製品開発)に注力できるようになるのではないでしょうか。

また、世の中には色々な業界がありますが、少なくとも業界内で必要な解析ノウハウを共有化し、その業界標準の解析モデルというものを構築するのもよいかもしれません。しかし、それでは競合他社との競争力が・・という声が聞こえてきそうですが、メーカーとしては製品の開発に必要な技術については共有化し、それによって開発した製品の"品質"で他社と勝負すればよいのはないかと考えます。

少し話が極端かもしれませんが・・・いろいろ異論もあるでしょう。とりあえず私のHPやブログは、CAEを道具として活用するために必要な技術情報のポータルサイトになれるように頑張りたいと思っています。

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